ラグビーワールドカップの予選第2戦は強豪国アイルランド代表です。
「アイルランド代表ってどのくらい強いチームなの?」「日本は勝てるの?」
ここではアイルランド代表の強さの秘密、そして要注意プレイヤーについて。そして勝つために日本に必要なポイントを解説していきます。
アイルランド代表ってどのくらい強いの?
アイルランド代表はどのくらい強いのか。まずは世界ランキングを見ていきましょう。
世界ランキング
5位 ウェールズ
4位 南アフリカ
3位 イングランド
2位 ニュージーランド
1位 アイルランド
現在世界ランキングで1位です。(2019年9月9日時点)
先日ラグビー王国であるニュージーランドを追い越し、ついに初めて1位の座につきました。
先日日本が7対41で大敗した南アフリカが世界ランキング4位であることを考えれば、十分にその強さがお分かりいただけるでしょう。
ではなぜアイルランド代表が強いのか、その強さの秘密をお伝えします。
アイルランド代表の強さの秘密
アイルランド代表は派手なプレーや、多彩な攻撃をするチームではありません。ではなぜこんなに強いのか。
それは鉄壁のディフェンスと精度の高いキックを武器に圧力をかけ、少しでもチャンスを見つけると確実にトライに結び付ける力があるからです。
昨年ラグビー王国ニュージーランドを倒した試合でも、圧倒的な攻撃力を誇るニュージーランドに対してノートライに抑え、許した失点はわずかに9点。
この堅いディフェンスに加え、走れる大型フォワード陣と、どこからでもトライがとれるタレント揃いのバックスが強さの秘密です。
それではアイルランド代表の要注意プレイヤーをご紹介していきます。
要注意プレイヤー
スタンドオフ ジョニー・セクストン
アイルランドの司令塔。2018年度の「ワールドラグビー年間最優秀選手賞」受賞。
キックの精度が非常に高く、ゴールキック・ドロップゴール・パントキック・ロングキックと全てがワールドクラスの精度を持つ。
パスやランのスキルももちろんですが、ディフェンス時にも体を張ったプレーでチームに貢献するオールラウンダーです。多彩なキックからのゲームメイクには要注意です。
ウイング ジェイコブ・ストックデール
アイルランドの若きトライゲッター。まだ22歳と若いものの191センチ103キロの体格から生み出される力強いランニングと、トライへの嗅覚、決定力の高さが持ち味。
強豪国相手の試合でもトライを量産し、相手のミスやチャンスを見逃さない嗅覚は世界でも随一。日本代表にわずかなミスやほころびがあると、そこからトライに結び付けられてしまう可能性も。
日本との過去戦績
1985年5月 日本×アイルランド ●13-48
1985年6月 日本×アイルランド ●15-33
1991年10月 日本×アイルランド ●16-32
1995年5月 日本×アイルランド ●28-50
2000年11月 日本×アイルランド ●9-78
2005年6月 日本×アイルランド ●12-44
2005年6月 日本×アイルランド ●18-47
2017年6月 日本×アイルランド ●22-50
2017年6月 日本×アイルランド ●13-35
過去9戦9敗という結果となっており、アイルランドの堅固なディフェンスの前に得点を奪えず、完敗しています。
それではアイルランド代表に勝ち目はないのか?というとそういうわけではありません。
日本が勝つためにはどうすればいいのでしょうか。
どうすれば日本は勝てるの?
では日本代表が勝つにはどうすればいいのか。
それはボールを継続し、外のスペースにボールを運ぶことです。
今年の8月にアイルランド代表はイングランド代表に15-57で大敗しています。
その中でイングランド代表にボールを継続され、外のスペースで大きくゲインされてトライをとられる形が多くみられました。
つまり日本代表もボールを継続し、連続攻撃を続けることで外側のスペースができ、そこからトライに結び付けることができます。
日本のバックスリーは福岡、松島、レメキといった決定力のあるランナーがそろっています。
そういった選手にいかにスペースとボールを供給できるかが大きな鍵となってくるでしょう。
まとめ
アイルランド代表は現時点で世界ランキング一位の強豪です。
堅いディフェンスと精度の高いキックで相手にプレッシャーを与え続け、チャンスを見つけると確実にトライをとってきます。
特にスタンドオフのセクストンからうみだされるゲームメイクとキックは日本の大きな脅威になるでしょう。
過去9戦9敗と、日本にとっては大きな壁となっているアイルランド代表ですがもちろん日本の勝利する可能性はあります。
日本の世界一ともいわれる運動量を武器にボールを継続し、決定力のあるバックスリーが外のスペースを攻めることができればかならずチャンスはあります。
まずは相手のプレッシャーを耐えしのぎ、後半相手の動きが落ちたところで、いかに日本の強みを生かすことができるかが大きな鍵となるでしょう。